ハザマの世界って?

「HAZAMA-1 鬣」 M10 53.0 x 33.3 cm/墨、水彩 和紙、パネル/2017年

タイトルにHAZAMAとついた子たちがいます。
黒木リンが長年描き続けている作品シリーズです。
そんな作品たちのことを少しお話したいと思います。

私はHAZAAMAシリーズで「空間」を描きたいと思っています。
その空間のことを、私は「ハザマの世界」と呼んでいます。
光、音、におい…日々様々な感覚が私を刺激する中で、時に疲れ立ち止まりたくなるのです。
いろいろなものと「ちょうどよい距離感で生きたい。」そんな願いからハザマの世界は生まれました。

私(または絵の鑑賞者であるあなた)と生きものとが繋がれる空間、それが「ハザマの世界」です。

普段そこに、いるはずのない生きものたち。
遠い国や、人間が住めない海の中などで生きている、「彼らがいる空間」と、「今自分がいる空間」のチャンネルが合い重なるその瞬間、目の前に見えている景色は『ハザマの世界』になるのです。

違和感と心地よさが一体となった、自分だけの現実。
そこは寒くも暑くもない無音無味無臭、けれど何かの気配が漂う場所。
受け取る感覚が制限されているからこそ、私はそこに心地よさを感じます。
ハザマの世界に心を置くこと、私にとって現実に生きながら、心地よさを感じることができる空間であり、安らげる時間でもあります。

けれど、絵の前に立ったあなたには、あなたの好きに感じて欲しい。
作品を前にしたその時間を楽しんでほしい。ただそれだけです。

黒木リン 20240711

グッズ化のおはなし。

HAZAMAシリーズは印刷に不向き…グッズ化は難しいだろう…と思っているので、やりたいと思いつつ、なかなかちょうど良い落とし所が見つけられずにいました。

先日SNSで行ったアンケートの「グッズが欲しい」という声の後押しもあり、色々と考えた末、鉛筆画を元にイラストデータを作る&グッズを絞ってHAZAMAシリーズの作品をグッズ化することに。

鉛筆画をそのまま使うのではなくあえて加工。
なるべく鉛筆画の筆致を活かしながら勢いそのままイラスト化しました。
下書きの鉛筆画そのままなので、模様や毛並みなど、ペンで描くときに描こうと思っていた部分など描かれていないところもあります。
そういう部分でも、原画と見比べ違いを楽しんでもらえたらなと。

『HAZAMA-23 Green sea turtle』からアオウミガメ
『HAZAMA-40 Sun bear』からマレーグマ
『HAZAMA-44 Hippopotamus』からカバ

今回合わせて「HAZAMAシリーズ」もクリアファイルとアクリルスタンドのみグッズ化しました。
クリアファイルは使う以外に、絵として気軽にお部屋に飾っていただけるかな?と。
原画はなかなか手にできない…という方にもぜひ気軽に手に取って頂きたいです。

日常使いができるグッズばかりなので、ぜひお手元に。そして使って頂ければ嬉しいです。

グッズ販売は前々からやりたいなと思っていた事だったので、やっとできたという気持ちも。
作品制作の時間を削ってのグッズ作りやショップ運営は本末転倒なので、SUZURIのようなショップはとても有り難いですね。

先日個展のお知らせもしましたが、絵画制作は今後も変わらずしていきます。
好評であれば…グッズの方も追加して行こうと思っています。

◆黒木リングッズショップ「RIN KUROKI」
https://suzuri.jp/RINKUROKI
◆SNSでの購入報告の際はぜひ、こちらのタグを使ってください。私が喜びます。
#RINKUROKIグッズ

画集という本。

HAZAMAシリーズが50作を超えました。
2017年からコツコツ描いてきて、いつのまにやらここまで。

自分の作品たちをもっと広く知ってもらいたい。
気軽に手に取れる「本」という形で出版したい。
本屋さんに並べてもらいたい。

そんな気持ちばかりが高まるのだけれど、さてどうしたものか。

紙の本が好きな自分は、やっぱり紙の本が作りたいなと思うのです。

おでかけ。

桜吹雪舞う、夏のような暑い日。
ずっと行きたいと願っていた神社に行くことができました。